みなさん、こんにちは!

TOEIC満点コーチ サイハラ リョウです。

今回はTOEICスピーキングテストについてお話したいと思います。

TOEIC L&Rテストに関してはネット上でも多くの情報がありますが、

TOEICのスピーキングは受験者数も少なく

どのように対策すればよいのか分からない人も多いと思います。

そんな方々へ、この記事ではTOEICスピーキング受験にあたってやるべき準備、

気をつけるべきポイントを分かりやすく解説します!

私のTOEICスピーキングスコア

まずは私自身のTOEICスピーキングスコアをお伝えします。

私は2024年の1月にスピーキングとライティングが一緒になったTOEIC S&Wを初受験して、

スピーキングに関しては満点である200点を獲得することができました。

私としては満点を目指しており、ライティングよりもスピーキングの方が自分にとっては関門になるだろうと予想していたので、

初受験でスピーキングで200を取れたことは驚きつつも非常に嬉しかったです。

(一方で、ライティングも満点で揃えられなかったことはとても悔やまれますが…泣)

こちらはスコアの詳細です。

スコアは0~200の間で10点刻みで採点されます。

平均点はだいたいスピーキングで130点、ライティングが145点ぐらいとなっています。

TOEICスピーキングの問題構成

2024年時点でのTOEICスピーキングの問題構成は以下の通りです。

過去に何度か変更がありましたが、現在は5種類の出題形式で全11問から成っています。

  1. 音読問題 Q1-2
  2. 写真描写問題 Q3-4
  3. 応答問題 Q5-7
  4. 提示された情報に基づく応答問題 Q8-10
  5. 意見を述べる問題 Q11

試験中はヘッドセットを装着し、パソコンの画面や音声に従ってマイクに回答を入力します。

試験時間は約20分で、各回答は30秒や1分などの一定時間内に収める必要があります。

TOEICスピーキングの勉強法

TOEICスピーキングテストを受けるにあたってぜひ実践してほしいことは以下の3点です!

①公式サイトのサンプルテスト+問題集で演習をする

TOEIC公式サイトでスピーキングテストのサンプル問題を受けることができます。

採点はされませんが、実際の試験の流れを把握することができるのでぜひとも確認しておきましょう。

また、数は少ないですが市販のTOEICスピーキング問題集も出版されているのでそちらでも予行演習しておくとよいでしょう。

一つ注意点としては、古いものだと出題形式が今とは異なるのでできるだけ最近出版されたものがよいでしょう。

以下のガイドブックは2024年現在の出題形式に沿ったテキストです。

公式TOEIC Speaking & Writing ガイドブック

(出版) 国際ビジネスコミュニケーション協会

②採点基準を知る

問題のパターンを知ることも重要ですが、それと同じくらい大切なのが採点の基準を知ることです。

採点基準は先ほど挙げた公式サイトのサンプル問題やガイドブックでもモデルアンサーとともに解説されています。

要点をおさえていれば、さほど流暢ではない回答でも意外と高いスコアがつく可能性も十分にあります。

逆に、文の正確性を気にするあまり回答の分量が不足しスコアが伸びないということも考えられます。

問題ごとに何が求められているのかをできる限り確認しておきましょう。

③自分の回答を録音して、聞く

ただ問題を解いてみるだけでなく、自分の英語を録音して聞いてみることも非常に重要です。

客観的に確認することで普段は気づかない自分のクセや改善ポイントに気づくことがあります。

私自身は録音を聞くことで、文と文を so... でつなぐクセがあることに気づいて修正するよう心がけましたが、

このようなクセは話している最中は意外と気づきにくいものです。

自分が話す英語を聞くことに最初は抵抗があると思いますが、上達のためには絶対に必要なプロセスです。

TOEICスピーキング各パートの対策

ここからはTOEICスピーキングの具体的な対策について特に重要な点にしぼってお伝えしていきます。

音読問題の対策

音読問題は発音、イントネーション(抑揚)、アクセントが評価項目になっています。

ここで知っておくべきは採点スケールです。

以下の表の通り、三段階で8割程度の人が標準的な2の評価になっており

1の評価になることはほとんどありません。

発音に関してはなかなか一朝一夕に変えられるものではないので、ここはさほど力を入れるパートではないでしょう。

3を目指す方は音と音のつながりなど英語発音の基本的なルールを今一度確認しましょう。

写真描写問題の対策

写真描写問題は対策の有無でスコアが大きく違ってくるので必ず準備をして臨みましょう!

大事なことは、説明のための定型のフレーズを自分のものにしておくことです。

いくつか便利なフレーズを紹介するので、ぜひ使ってみてください。

  • This is a picture of .... / This is a picture taken in(at) ...    場面や場所を簡潔に述べるフレーズ
  • On the left(right) side, ... / In the background(foreground), ... 写真上の位置を指定するフレーズ
  • I can see ... . They are ...ing.  人や物について説明するフレーズ   

写真描写問題では文の正確性とともに、ある程度の情報量も求められます。

言うことがなくなってしまった時は、

"They are all wearing jackets, so maybe it's winter now."

などと自分の想像で述べても問題ありません。

30秒の解答時間を目いっぱい使い、あまりに早く回答が終わってしまわないようにしましょう。

応答問題の対策

応答問題とは、自分についてや身の回りのことに関する質問に答える問題です。

例題)
・ How do you travel from your home to your place of work or study?

・ When is the best time of year to visit your country?

応答問題のポイントとしては、質問の答え+一文程度で簡潔に述べれば十分であるということです。

ガイドブックなどでサンプルアンサーを確認してみてください。

思ったよりも余計な説明を加える必要がないことがわかるはずです。

その代わり、このパートでは回答の瞬発力が求められます。

短いながらも文法的に正しい回答ができるよう、練習問題を数多くこなしましょう。

情報問題の対策

情報問題とは、広告やスケジュール表など提示された文章の情報を読み取って質問に答える問題です。

ここも事前に問題に慣れておくかどうかでスコアに差がつくパートです。

例題)

ABC Corporation ― Management Seminar

Venue: Akasaka office, Tokyo Time/Date 09:00, April 1

10:00 Opening Speech by Go Tanaka (CEO)

10:15 Presentation① ― Motivation by Mike Moore (HR)

11:00  Presentation② ― Setting Goals by Emi Sato (Sales)

11:45 Break


Q. Please tell me the timetable of the seminar before the lunch break.

ここでは、"Sure. First, at 10am, Go Tanaka, our CEO will give an opening speech. Then, we have two presentations. At 10:15, a presentation on motivation will be given by Mike Moore. And at 11:00, Emi Sato will talk about setting goals." などと必要な情報を簡潔に述べましょう。

いくつかの種類の文章に対して、自分なりの答え方のパターンを準備しておくとよいでしょう。

意見問題の対策

意見問題は、与えられたテーマに対して自分の意見とその理由を60秒で述べる問題です。

例題)

Which do you prefer, living in a city or living in the countryside?

意見問題は解答時間が長く、多くのひとにとって最も難しいパートだと思います。

ここでもある程度自分の解答のテンプレートを用意しておき、それを使ってサンプル問題で練習するのがよいでしょう。

私は以下のようなフォーマットで45秒の準備時間の間で意見問題の解答を組み立てるようにしています。

  • 直感的に自分の立場を決める
  • 自分の立場をサポートする理由を2つ考え、それぞれのキーワードを見つける
  • 時間に余裕があれば、具体例を考える

今回の例題であれば、まず都会に住む方に賛成を選び、理由のキーワードとして "convenient" と "higher income" が浮かびました。

あとは "convenient" の具体例として

「都会では飲食店やコンビニなどが多く見つけられる一方で、田舎では遠くまで出かける必要があり不便である」

などと言えば、制限時間いっぱいぐらいでうまく説明ができそうです。

意見問題はスピーキングテストの中で唯一0-5の6段階スケールで採点される問題であり、

練習の成果が結果となって表れやすく、なおかつスコアに対する比重も大きいはずです。

ぜひ、ここまでしっかりと対策をした上で本番に臨んでみてください。

以上、今回はTOEICスピーキングテストの対策や勉強法についてお話しました。

この記事が皆さんのスコアアップにつながったら幸いです。

それではまたお会いしましょう!

EngRev サイハラ リョウでした。